変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『猛獣使いと王子様』乙女ゲーと侮るなかれ

どうも、今回は『猛獣使いと王子様』です。タイトル通り、猛獣使いを目指すうら若き乙女(主人公)が、ある経緯で4匹の猛獣(?)を手に入れることから始まる物語です。

私は初回作品しかプレイしていないのですが、リバイバル作品というか新要素を追加した移植版などはTF系のシーンが少し増えているようです。シーケンスがあるとかではなくて、キャラが増えています。もともと4人と1匹が変身していたのですが、さらに1人が増えていました。
サイトは以下をどうぞ。スマホ版はタッチでモフモフできるんですね。無課金版でもモフモフ姿と喋りは見られるとかなかなか良いのでは。購入検討しようかな。

www.otomate.jp

ということでざっくりうろおぼあらすじ。

主人公は母親が猛獣使い出会ったことに憧れ、自分も猛獣使いを目指す少女です。彼女も猛獣使いとして動物の使役を練習せねば!というところで街中で売られているライオン、狼、アヒル、兎という妙な組み合わせの檻。なんやかんやあってその衰弱した4匹の動物を購入し、自宅へ連れ帰ると彼は言葉を話し始める。曰く、某国の王子であったが魔女の呪いのために姿を変えられているとのこと。お人好しの主人公は彼らが元の姿に戻る手伝いを始めるが…

と言った感じのお話。シーケンスなどは描かれませんが、フリーモフモフシステム(以下FMMS)が素晴らしい。PS2版ではアナログスティックをモフりたい位置に運んでモッフモッフと遊ぶ事ができます。一応名目は主人公を元気付けるため、としながらもそこは気持ちいい、そこは嫌だとしっかり反応があります。マティアスのうっとりボイスはなかなか良いですよ〜(笑)
FMMSの細かいなぁと思うところは、下腹部をすごく嫌がるところ(笑)普通に好感度上げるなら頭、顎の後ろ、背中、お腹付近まででしょうか、手足や耳はあんまりいい顔をされません。下心で下腹部くすぐったらめちゃくちゃ嫌な顔をします。いい感じです。
また各種イベントでどうしても彼らが動物扱いを受けるシーンがあり、そういった場面では屈辱に耐えたり、気分の悪さを吐露したりもするので、簡単に慣れたりしないあたりに好感が持てます。

モフモフから当然元にも戻るのですが、その間十分に動物の姿を嫌がったり、まぁいいかもしれない、みたいなちょっと諦めがちの様子を見せてくれたりと、動物化後の各種葛藤を楽しむには十分なゲームです。ストーリー自体も薄いということはなく、王子がそれぞれ第一、第二、と順位があることからそれについてどう考えているか、国の状況をどう考えているかなど、キャラごとの思考の違いで飽きずにシナリオクリアして行くことができます。
最終的な解決の後、各々がどのようにして主人公と結ばれるか、というところも見所かと思います。私は乙女ゲーの男どもがひたすら主人公に構い倒す感じが苦手なのですが、最近はそれを打破した感じのゲームもあり、そのうちの一作として優秀だなぁと思っています。最後に結ばれるのはいいんです、あと過程から親しくなるのも。

 

ということで、『猛獣使いと王子様』でした。
男性の方もさらっとアプリでプレイしてみたら感覚わかると思うので、気になれば是非プレイしてみてくださいね。