変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『ヴァンパイア』シリーズのガロンの良さ

良き…と溜息を吐いてしまうくらいいいデザイン、そして狼男という種にして非力なスピードタイプであること、種に設定された不文律を投げ捨てたようなガロンが私は大好きです。
どうも、今回は『ヴァンパイア』について述べようと思います。

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PSPとvitaに移植版もあるんですね。いつか買おう。

ヴァンパイアハンター』との出会いがレンタルビデオショップだったことをまずは述べたいと思います。

www.nicovideo.jpこれのOVAのビデオを借りたのが発端でした。なんだこのアニメ、すげえ。今見ても出来がいいですね…惚れるだけのことはありました。ガロンの声が超イケメン。
その後、元がゲームであると知ってどうにか購入を画策するもセガサターンが媒体であり、私には手が出ませんでした。
最終的には『ヴァンパイアセイヴァー』発売後に購入してプレイしました。
もともと格闘ゲーム不得意な上、カプコンコマンドが多発するゲームだったので、私の攻略はいつでもイージーモードですし、エンディングも見られない有様。
むしろ本番は攻略本でした。
ガロソことガロンのバックストーリーは非常に秀逸です。
ガロンの父親について触れられています。バラバ=クロイツという純粋なワーウルフがたまたま魔界からはじき出されてしまって人間界をさまよっているところで人間の女性に助けられ、その後姿を消しているというもの。
その後ガロンは自分の獣性を知るとともに、それを疎ましく思って克服する為に鍛錬を重ねます。そして強さの果てに獣性を打ち破れると信じていました。
プレイ済みの方はご存知かと思いますが、彼は彼自身が生み出したイマジナリーであるダークガロンに取り憑かれています。結局最後まで勝ち抜いた先で、ダークガロンにその強さこそが獣性であると唆され、結局は彼を待つ人の元にも帰らず、獣として生きる道を選ぶことになります。

こういうねー!元に戻らないところが最高にいいと思うんですよね!
いわば美女と野獣で野獣が自発的に元に戻らない感じというか、概ねこういった人間を基準にして生きたいキャラクターが獣の部分を捨てたくてもがいていた先にあるゴールは、元に戻るのであれ、そのままであれ非常に美味しいと思っているのです。
が、ことガロンに関しては出生が獣と人間のハーフでありながら人間の方を渇望し、結果的に人間を諦めるというルートが最高だと思います。人間が人間に戻りたいのではなく、最初から獣を持った状態から獣をどうにかして排除しようとしてるという活動の傾向とかも。戻るんじゃなくて捨てる。この差は些細かもしれませんがめちゃくちゃ重たいんですよね。

語り始めると止まらないキャラの一つ、ガロンの紹介でした。
やっぱりガロンは最高だ!