変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

【下ネタ注意】昔のバラエティのこと

どうも、昨日きぐるみをやってきて、処理終えるまでPC触らん!と思っていたので遅れました…
今回は自分の性癖の歪みに一役買った日本のとあるバラエティ番組のお話をします。
しばらくそのイメージに悩まされた幼稚園の子供の苦悩を是非感じて欲しいところ。
ということで折りたたんでおくのでこの先にどうぞ。

 

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『らんま1/2』言わずと知れた大作漫画

説明不要ですね。
どうも、今回は『らんま1/2』(以下『らんま』)です。
特に説明も必要のないこととは思いますが、若い人でなになに?みたいな人がTFに触れたい時のために記事にしましょう。

 てことでざっくりしすぎのあらすじ。
早乙女乱馬早乙女玄馬親子は無差別格闘流の修行のため、中国に渡り修行地の呪泉郷(じゅせんきょう)へ向かう。ガイドによれば悲劇的伝説が多く伝わる泉によって広範囲が埋め尽くされた場所であり、そこでの修行中、父玄馬は熊猫溺泉(ションマオ・ニーチュアン)というパンダが溺れた悲劇的伝説がある泉に、乱馬は娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)という若い娘が溺れた悲劇的伝説がある泉に落ちたため、水をかぶるとその泉に由来する姿に、お湯をかぶると元の姿に戻るという体質になってしまう。
元に戻す手段もないまま日本に帰国、そして乱馬は玄馬によって許嫁であると突然紹介された天道早雲の娘、天道あかねを訪ねることになるが…
というどう見ても格闘とラブコメがごっちゃになる展開がめっちゃわかるアレです。
余談ですが『すもももももも』もこんな感じなのでめっちゃ好きなんです。お前は家をついで強い格闘家になるのだ的なのと押掛女房めっちゃ強い格闘家女子のラブコメ。最後の方とか結構真剣に異能格闘技やってるけど。

さて、我々のクラスタなら一度は遊びに行きたい呪泉郷ですが、かの地の泉はなかなか不思議なくらい様々な動物の溺れ死んだ泉があります。
パンダ、黒い子豚、アヒル、猫、鰻と鶴と持ち牛に乗った雪男あたりがメジャーですが、漫画含めこんなにありました、というのがまさかのwikiにございました。

呪泉郷 - Wikipedia

とりあえずざっと見てもそんなのあったの…!?みたいな気持ちになること請け合いです。『らんま』の度量の広さのようなものを感じざるを得ません。

それにしてもある程度の不備というかプールや雨に弱くはなると思うけど、実生活にそれほど大きなダメージがない可逆変身として素晴らしいなぁ…と思うので、是非アニメか漫画はある程度目を通すことをオススメします。妄想にふけりたくなるので(笑)

以上、『らんま』でした。

 

以下余談です。

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『ベッドかざりとほうき』おじさん、ウサギになる

どうも、今回は『ベッドかざりとほうき』です。

恐らく多くの方は『メリー・ポピンズ』はご存知でしょう。スーパーカーリーフラジリスティックエクスピアリドーシャス!

『ロジャーラビット』もご存知かもしれません。ディップまみれにしてやんよ〜です。

どちらもディズニーの実写とアニメの融合した作品ですが、あまり知られていない『ベッドかざりとほうき』もまたそういった作品です。

と、いいつつ私も非常に幼い頃に見たのでうろ覚えです。
今回はものすごいざっくりあらすじ。
戦時中、イングランドの孤児の兄弟チャーリー、キャリー、ポールは疎開先で一軒家に1人暮らしの中年女性エグランタイン・プライスの元に預けられる。対応の冷たいプライスに子供達は嫌気がさし、脱走を企てる。しかし夜中に脱走しようとした時、プライスがほうきに跨って空を飛ぶ姿を見てしまう。そのことがあって子供達とプライスは少し距離が縮まり、彼女が通信教育で魔法の習得中ということを知る。しかし通信教育の先の大学が戦争による閉鎖を決定、プライスは不満に思い、子供らを伴って現地へ赴く。しかし行った先にいたのはインチキ手品師、それまでの教材も適当なものだったというのだが…

というようなお話。
メリー・ポピンズ』が進んで子供を善い方へ導こうとするスパルタな教育者であったのとは対照的に、プライスは自分本位ではあるが優しい魔女というような性格づけです。まぁ子供に優しいのは共通かな。
また途中で動物達の島に向かうシーンもあり、ちょうどポピンズのようにアニメと実写の融合表現などもあり、戦時中であることや実際に戦闘(ディズニーらしい柔らかい表現ですが)はあります。
また魔法自体もそう派手ではなく、映像美などを楽しむというよりは、いささか暗めの世の中を楽しい気持ちで見られるような映画、というような感じで作られている気がします。


ということで該当の動画はこちら。
5:40あたりからです。シーケンスはないですがなんともおかしみがある。

www.nicovideo.jp

 口の動かし方とか耳が動いたのを確認して、というのが…こう、TF界隈にいてもなかなか類を見ない行動であるなぁと、記憶していました。
といってもなかなか全体の流れなどは思い出せず、wiki先生に頼りまくりましたけれども。
自発的なTFで外見より先に行動から確認する、なかなか珍しいし、それこそが私がこの作品をやたらそのシーンだけ憶えていた理由である気がします。また変身するのがオジサンっていうのも良さだなぁと。
個人的にはこの後の鎧の行軍もなかなか面白いと思っているので是非ごらんください。

ということで、『ベッドかざりとほうき』でした。

『おおかみこどもの雨と雪』

どうも、なんとか転職活動が終えられそうです。やったね!そんなわけで気が抜けて寝ちゃいました…

今回は細田監督作品『おおかみこどもの雨と雪』です。比較的最近の作品ですが刺さるものも多く、映画館では溜息が漏れました。

www.ookamikodomo.jp

とくに説明は必要ないでしょう。
あらすじもwikiを見ていただいた方がいいなぁと思います。

おおかみこどもの雨と雪 - Wikipedia

もちろん述べるべきはシーケンスでしょう。
父親である「彼」の変身はそれほどはっきりしていないのですが、それでもなかなか雰囲気がいいです。ちょっと頭を下げて、それを次に持ち上げると、というシーンのつなぎ目がグッとくる。彼の種は狼と人間の境目はかなり自由に行き来できるようですし、本人は二つ足と四つ足の姿を使い分けたり、人間としての振る舞いも普通に行えていました。粗野でもなく、トラックの運転手という仕事にも就いていて、何かおおかみ家系にはちゃんとした教育があることを思わされますね。
そして子供である雨と雪。二人の姉弟の変身は小学生くらいになるまでにはコントロールされつつありますが、不安定です。走り始めてから一つ前転している間に非常に滑らかなシーケンスがあり、また喧嘩のシーンでは狼に変身してから非常にアクロバティックな肉体の動きを見ることもできます。
こういった変身のシーンが非常に多く、その間の姿を楽しむことができる作品です。

個人的には雨と雪、そして花の精神のありようが序盤から変わっていくところも大変良いと思います。
私は雪に感情移入しながら見ていたのですが、 その理由はおそらく彼女が長女であるからでしょう。私にもいうこと聞かないし見下してくるしそのくせメンタル弱めの妹がいるので、なんとなく。
雪は冒頭から引っ越したあとくらいまで、むしろおおかみである自分を強く推し、おおかみの姿になる回数も多かったと思います。雨はどちらかというとどちらの姿もあんまり嬉しくないというか、むしろ悪者にされるおおかみである自分にも、そういう社会にいる人間の自分にも、いささか腰が引けているように見えます。
入学してから、雪は女の子らしさ、というところに目が行くことでおおかみを控え始めます。当然それまでは肯定的な使い方をしてきた体なので、改めて抑え込むとなると暴走があったり不安定になったりしていました。逆に雨はおおかみとしての過ごし方を身に付けることで安定した精神状態になっていきます。やがてそれは強行にも達してしまいますが、雨が生きる姿勢を決めていきます。
雪がおおかみから人間に寄って行くのに対し、雨は徐々におおかみに寄って行く、そして人間である花は二人を人間の社会で生かそうとしながら、最終的には雨の決断を応援するという結末でした。
色々考えるところもありますし、映画を見た人によっては花のことを不快に感じている方もいるのですが、通常の子供よりも育成の難しいおおかみこどもを、少なくとも本人たちが社会に対してどういう姿勢で生きるかを決められるまで、大きな怪我などもなく育ててきた彼女はすごいと思います。
そういった意味で、肯定的な人狼映画がここにある、そしてその母親の姿はある意味では十分現実に似た判断をしているのだろうと、個人的には好ましく思います。

ということで、『おおかみこどもの雨と雪』でした。

 
以下余談。

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【コンテンツ紹介】「Trunsfur」あなた好みの作品がきっと見つかる

どうも、今回はコンテンツの紹介です。
英語のサイトですが基本的な言葉さえ分かれば問題なく性癖にクリティカルヒットする作品を探すことができると思います。
まずはリンクを。

Transfur

過去には全面英語でしたが現在は日本語も対応あるんですね。いわゆるweb翻訳ですが。簡単な登録を済ませて、あとはブラウズから種、主題(呪いや病気、肉体の部分変化や着衣変化、FtoMやMtoFの性転換などなど)、人気作品など好きなところから探し出せます。
個人的にFur Affinity(以下FA)との違いは、
(1)Transfur以外のイメージがないこと、
(2)画像にリンクを貼り付けた形のノベルスの掲載がほぼないこと(あるにはあるのかもしれない)、
(3)サイト内検索ボックスがないこと
あたりでしょうか。

(1)については変化ゼロの作品に触れる可能性が低い(期待値が高い状態でTF後のみだったりTF度合いが低いと結構凹みますよね)ということが素晴らしいと思います。FAだとたまにあ、変化度合いがってなってしまう時がありますよね。別にそれはそれでいいんですが、たまにあー…って手が止まる経験はみなさんあると思うので。
(2)も私には重要、というか小説でもいいんですが、英語サイトの内容がわかるわけでなし、まして小説のような表現の機微が難しいものは読み切れる気がしません。昨今友人たちの間で海外の腐女子、スラッシャー(日本ではカップリング表記を×としますが、海外では/を使うことから)達の作品を翻訳する動きがあるのですが、正直私は全文をそれで整えられる気がしません。やってみたくはありますが。フレキシブルサバイヴですらしんどかった私には難しそうな気がします。
(3)はちょっと残念です。私はこのサイト内を二つ以上のタグで検索する方法を知らないというか、わからないというかなので、特定の動物の、特定の趣向の絵を探す、ということには向いていないなというイメージですね。動物の種を特定せずに趣向だけで探していたりしますね。

個人的にはこちらのサイトでクリティカルヒットの作品に出会えたので、時間をかけられるならそれなりのものが見られると思います。
特に探し方のコツなどもないので、多少根気のいる作業にはなります。
しかし一度これだ!というアーティストの方を見つけるとその方のイラストの中にさらなるヒットがあったりと特段困らないかなぁというイメージです。

 

ということで、「Transfur」のご紹介でした。
ご存じない方は是非アクセスを。

『DARK EDGE』吸血鬼物ではありますが

よくBOOK OFFで100円コーナーにめっちゃ並んでる漫画あるじゃないですか。全巻並んでるようなやつ。その内の一作になります。
どうも、今回は『DARK EDGE』です。
カドカワ系は順当なお話になりにくい傾向があり、こちらも比較的ひねった、というかこじれたお話です。全体的に面白かったので、きっと連載当時は人気があったんじゃないかなぁと思います。私はその後になってから読んでいたので、当時の状況はわからないのですが。

www.cmoa.jp

ということでまたいつものうろおぼです。ほとんど上記サイトの試し読みくらい。
放課後のシーンから始まります。土屋と呼ばれる白衣の教師が、放課後に残ってしまっていた生徒岡元に対してナイフを振り上げ、シーンは一度終了。
そして葬儀場のシーンになります。主人公の高城九郎は母親の死によって居場所をなくしており、葬儀場で親類から避けられた状態の中、咳き込んだ拍子に小さな鏡を吐き出します。時同じくして現われた天野という男に、父親の要望ということで都内の四辻学園という高校に転入させられます。出迎えた教師達に九郎の父は理事長だと紹介されますが面会は出来ず、ひとまず九郎は四辻学園で学校生活を始めます。学校には不思議な規則があり、日没後の学園の門は閉じられるため、居残りは禁止になっていました。しかし九郎と数名のクラスメイトは日没後の学園内に残ってしまい、そこで岡元に襲われてしまいます。彼女の身を案じていた赤坂が真っ先に捕らえられてしまい…

というところで様々な要素が明かされていきます。
ざっくりと何がどうなってるのかお話しします。
この作品の世界観には、
非素質者(普通の人間)
素質者(普通の人間)
不死族(いわゆる吸血鬼/イビルジーンという感染源を持つ)
シード(吸血鬼の王の資格を持つ人間)
という4種の立場が存在します。
非素質者は普通の人間です。不死族によって殺される、または死んだ後にイビルジーンを与えられて感染することでゾンビ化します。ゾンビになると最初のうちは元のように喋り、動きますが、次第に呂律が回らない、動きが鈍くなる、体が崩れるなどの障害が現れ、最終的には蠢くだけで何もできない残骸に成り果てます。これらは特殊な炎で燃やし、イビルジーンごと消し去ったり、同族食いをする別のゾンビに食べさせる必要があるようです。
素質者は名前の通りです。前述のイビルジーンを受け取る素質を持ち得る人間で、主人公達の半数以上がこれにあたります。イビルジーンを受け取ることで特殊能力を得てキャリアとなります。キャリアの能力は不死族を殺せるだけの能力になり、電気や炎、単純な能力強化など、様々な恩恵を得ます。ただ、力の強い不死族のイビルジーンはキャリア化せずに相手を殺してゾンビ化させてしまうようです。
不死族は前述の説明からもありますが、ノスフェラッツと呼ばれる種族です。吸血鬼という書き方には大分語弊があることは理解しているのですが、わかりやすさを優先しています。実際には食人タイプの非人間種族で、人間の血液や肉を主な食料としています。『東京喰種』とよく似ています。あそこまで極端ではないのですが、普通の食事があまり美味しくないようです。不死族のほとんどは王を頂点とするピラミッド構造で、王からイビルジーンを受け継いだ親、そしてその子、さらにその子を親とする子…というようにイビルジーンの持ち主と受取手の親子関係が築かれていきます。受け継がれる度に劣化してしまうので、次第に弱い不死族になっていきます。学園内の先生がこの不死族であることが多いです。
シードは王だけが持つ人間を不死族の王にする因子です。これは王、ひいては不死族の由来がある木の実の種を飲み込んだことで人間から変異した、という由来からなります。シードは王が人間との間に残すことができ、男女の双子が必ず生まれるという形で引き継がれていきます。細かい説明は省きますが、これはイビルジーンからの侵食を防ぐ効果を持っているため、シードの所有者は通常イビルジーンに感染はしないようです。
こういった立場から学園内の様子を楽しむ漫画でした。もちろんかなりのサスペンス要素もありますし、ホラーでもありますので、結構グロめのシーンもあります。

 

で、やっとか!と思われると思うのですが、TFの要素のお話。
不死族の中に、ルー・ガルーという女性がいます。彼女は人の口から中に入り込み、中身を食べるという習性があります。名前に反して見た目にはほぼ人間ですが、彼女が感染させた子にあたる、土屋という教師がジョン・ガルーという名前の不死族であることが重要です。あらすじの冒頭にいた人ですね。
土屋は作中最弱と言われる不死族で、多少素行の悪い教師です。彼はもともとかなり前の世代(おそらく中世か近代でも100年以上前)には西洋の国の肉屋の息子で、父親が羊の肉でオナってることを周囲の人間に揶揄され、父親には不出来な息子と扱われ、そのストレスから屠殺した羊の頭が自分を責め苛む幻覚を見るほどのノイローゼになるなど不遇な生活を送っていました。そうした鬱屈から、彼は捕らえ殺した女性の目や口を縫い付けては放置(保存?)する連続殺人鬼と化します。それをいい素質をもっているのでは、と見初めたルー・ガルーによって不死族となり、その後は不死族として殺人を行います。
不死族になったジョンは人間の姿とは別に、トラウマである羊の頭を持った人狼のような姿になります。そのシーンは一度のみでシーケンスもありませんが、なかなかカッコイイんですよ。SCP-1471みたいで。ちょくちょく腕のみ獣化したりもしているのでそういう感じのライトなTF好きな方はそれはそれで楽しめるかと。

全体的に複雑で最後まで読むのに15巻、BOOK OFFでもちょっと時間はかかると思いますが、十二分に楽しめる作品ですので、是非読んで見ていただければと思います。
ということで『DARK EDGE』でした。

『猛獣使いと王子様』乙女ゲーと侮るなかれ

どうも、今回は『猛獣使いと王子様』です。タイトル通り、猛獣使いを目指すうら若き乙女(主人公)が、ある経緯で4匹の猛獣(?)を手に入れることから始まる物語です。

私は初回作品しかプレイしていないのですが、リバイバル作品というか新要素を追加した移植版などはTF系のシーンが少し増えているようです。シーケンスがあるとかではなくて、キャラが増えています。もともと4人と1匹が変身していたのですが、さらに1人が増えていました。
サイトは以下をどうぞ。スマホ版はタッチでモフモフできるんですね。無課金版でもモフモフ姿と喋りは見られるとかなかなか良いのでは。購入検討しようかな。

www.otomate.jp

ということでざっくりうろおぼあらすじ。

主人公は母親が猛獣使い出会ったことに憧れ、自分も猛獣使いを目指す少女です。彼女も猛獣使いとして動物の使役を練習せねば!というところで街中で売られているライオン、狼、アヒル、兎という妙な組み合わせの檻。なんやかんやあってその衰弱した4匹の動物を購入し、自宅へ連れ帰ると彼は言葉を話し始める。曰く、某国の王子であったが魔女の呪いのために姿を変えられているとのこと。お人好しの主人公は彼らが元の姿に戻る手伝いを始めるが…

と言った感じのお話。シーケンスなどは描かれませんが、フリーモフモフシステム(以下FMMS)が素晴らしい。PS2版ではアナログスティックをモフりたい位置に運んでモッフモッフと遊ぶ事ができます。一応名目は主人公を元気付けるため、としながらもそこは気持ちいい、そこは嫌だとしっかり反応があります。マティアスのうっとりボイスはなかなか良いですよ〜(笑)
FMMSの細かいなぁと思うところは、下腹部をすごく嫌がるところ(笑)普通に好感度上げるなら頭、顎の後ろ、背中、お腹付近まででしょうか、手足や耳はあんまりいい顔をされません。下心で下腹部くすぐったらめちゃくちゃ嫌な顔をします。いい感じです。
また各種イベントでどうしても彼らが動物扱いを受けるシーンがあり、そういった場面では屈辱に耐えたり、気分の悪さを吐露したりもするので、簡単に慣れたりしないあたりに好感が持てます。

モフモフから当然元にも戻るのですが、その間十分に動物の姿を嫌がったり、まぁいいかもしれない、みたいなちょっと諦めがちの様子を見せてくれたりと、動物化後の各種葛藤を楽しむには十分なゲームです。ストーリー自体も薄いということはなく、王子がそれぞれ第一、第二、と順位があることからそれについてどう考えているか、国の状況をどう考えているかなど、キャラごとの思考の違いで飽きずにシナリオクリアして行くことができます。
最終的な解決の後、各々がどのようにして主人公と結ばれるか、というところも見所かと思います。私は乙女ゲーの男どもがひたすら主人公に構い倒す感じが苦手なのですが、最近はそれを打破した感じのゲームもあり、そのうちの一作として優秀だなぁと思っています。最後に結ばれるのはいいんです、あと過程から親しくなるのも。

 

ということで、『猛獣使いと王子様』でした。
男性の方もさらっとアプリでプレイしてみたら感覚わかると思うので、気になれば是非プレイしてみてくださいね。