変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『 BLOODY ROAR』シリーズとコミカライズ

この界隈において知らない方はいないと思うのですが、あくまでも自分史なので上げます。
どうも、今回は『BLOODY ROAR』です。
この頃の私には辛い記憶というか激しいくらい黒歴史生産機なのであんまりその頃のことには触れたくない!(笑)

珍しい事に開発元で20年も前のゲームのサイトを残してくれています。
残しておくなら今のうち、という感じもありますが。

初代のページ

http://www.8ing.net/prd/blood/index.html

2のページ

http://www.8ing.net/prd/br2/index.html

3のページ

アミューズメントマシン|ブラッディロア3

extreamと4はウェブアーカイブになるので各自wikiなどを明後日もらうのが良いと思います。なお私はハードの関係で3までしかプレイしていません。辛い。

私の黒歴史といえば…Vジャンプに別冊で『BLOODY ROAR』の冊子が付いてきたのを覚えている方はいらっしゃいますでしょうか。あれにアーケードとコンシューマの発売日が記載されていたんですね。
私は母に「どうしたら確実にCM見られるかな」と聞きました。母は「メーカーに聞けばいいんじゃない?」という返答でした。
そしてコミュ障がひどかった私は電話の前で番号を片手に固まってしまいました(笑)本当ひどい。今でこそ電話を(意識的には躊躇いつつも)掛けることができるんですが、高校生になるくらいまでダメでしたね。
そして見かねた母が電話をし、私は無事、当時のCMをビデオに録画することができたわけです。
そのCMとボンバーマンのCMが一緒になった動画がコチラ。

www.youtube.com

きぐるみの狼の頭が大きくて耳がピコピコしててめっちゃ可愛いですね。
これを何度見たことかというくらい繰り返し見てました。
またゲームショウに2の発売の頃に出向いて体験版で遊んできたりとか、とにかく『BLOODY ROAR』というシリーズが厨二病まっさかり引きこもりを社会的に発展させて言ったことは間違いないんです。
それまでオフ会というものに参加したことはなかったのですが、このゲームをきっかけに大会に下手ながら参加したり、体験会に参加したりと活動が活発になり始めました。当時の友人はもう皆連絡も取れていない有様ですが、今でも時々優しい人たちだったな、と思い出します。
さておき、『BLOODY ROAR』は初代の変身の模様がバシュン!と一瞬タイプだったのでキャラやシステムとしては好きだけどどうかな…と思っていたらOPがしっかりシーケンスでしたね。当時のCGなのでそこには今でこそ不満があるものの、大変良いシーケンスで最高だなぁと思っていたのも懐かしいです。
その初代OPと3のOPを紹介。2はシーケンスないので割愛します。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

今懐かしさで爆死しそうになってるんですけど、本当どんなものでもシーケンスちゃんと作ってくれてると私は大変嬉しいです。
流れて見つけたのでextreamのOPも。
でもキャラデザ変わってしまっているのでユーゴの顔が全然違う人ですね。

www.youtube.com

4も全然シーケンスないので割愛します。
こうしてみると獣化要素推さないとなんのゲームだかわかりませんね。推して!

順調に拗らせた私はとにかくストーリーモードを全部クリア!と思っていたので一通りのキャラを使いました。
初代はストーリー的にも暗く、シリアスであり、全体的に厨二病の私にはバッチリでした。
中でもロン(虎の獣人)、フォックス(狐の獣人)、バクリュウモグラの獣人)あたりは暗さも一入。ご存知の方は読み飛ばしてください、私が書きたいだけですんで。

ロンはタイロンに雇われた暗殺者であり、他の獣人からの共鳴で自身が暴走を起こす体質であることから妹を失い、自身の力も封じている(わりにはボタン一つで人から獣へ)。
フォックスは本名をハンス=ターブマン。美しさを至上とする暗殺者の一人だが、エンディングにおいて実父を殺害、発狂して2以降は除名される。
バクリュウも同様に暗殺者であり、改造手術で老体とは思えない実力を発揮するも、それが祟って最後には液体になってしまう。
こんなクッソくらいストーリーながらグレッグ(ゴリラ)やミツコ(猪)というコメディキャラの存在によってある程度明るさも保っている。本当良ゲーだと思うんです。
そして2以降もシリアスキャラとコミカルキャラのバランスがよく、3も全員寿命がかかったデスゲーム状態で乗り切っていくところが非常に好きでした。
extreamも4も話の筋自体は嫌いではないのですが、ちょっとファンタジーに偏りすぎて、科学っぽさが薄い感覚に陥るので、それでハード買うのをためらった部分はあります。

ゲーム自体は格闘ゲームですが、キャラクターの動きが人間のそれから動物の方にシフトするのはかなりキますし、感情の高ぶりとか共鳴とか獣化をコントロールできない事案も比較的発生しやすいとか、人間に比べて数が少ない為にある程度活動をしないと社会的に認められないとか、珍しく社会的獣人像が描かれる意味でもいい作品でした。
ゴリゴリの軍人が政治家になると思わないじゃん。若干10代の少年がめっちゃ政治手腕に勝れるようになるなんて思わないじゃん。これも獣人であるが故なんだなぁと思うと、なんとも感慨深いというか、過去に宗教や人種で差別された人々の活動というものを思い返したりもします。

とにもかくにも、自分の手で遊べる獣人というものが少ない中で、どのキャラを選んでも獣人というのと、獣人が中心となったストーリーであり、TF要素として通常は人の姿で人間社会に紛れ込んでいる状態だとか、ようするに隙間産業がしやすい条件が整っていたので、私の中では様々な憶測が妄想として思い浮かべられていたわけです。

そんな拗らせの折に、月刊少年ジャンプで『ブラッディ・ロア ザ・ファング』の連載が始まりました。確か3が出た後だったかと思うんですが、こちらはゴリッゴリにシーケンスを入れてくるし、獣人という存在の不安定さを描く部分もあります。
獣化の促進剤を投与するとインスタント獣人として覚醒するが、自我が失われて自然発生獣人のように制御ができなかったり、集中力や体力が関係して獣化できなかったり、あるいは獣化のコントロールに他者が必要であったり、獣化促進剤によって人間に戻れなくなったりするなど、とにかくまだ未解析に近い生態を持っているらしいということがわかります。最終的にはファンタジーに傾きすぎてしまう部分があるのですが(古代の獣人のパーツを取り込むことでそれに成り変われるとか)、作中に描かれるシーケンスの数は非常に多く、正直いうとゲームよりおっ…おっ…とのめり込みながら読めていました。
惜しむらくは作者の方と私でセリフや展開のリズムが合わない…!(超個人的に)
のちの『月輪に斬り咲く』も一冊だけ読んだのですが、どうにも合わないようで…せっかくTF作品なので今度読破を考えていますけれども。

ともあれ、現在まで手にしたシリーズを手放さずにいるので、やはり好きなのでしょう。
初代の攻略本を友人に借りパクされたままになっているのだけが心残りです。

 

あと4の声優が地味にいい感じなので今度中古購入します。