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変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『ボクはむく犬』は当時としては画期的

ディズニーでtransfurといえばまず『ピノキオ』と『ブラザーベア』だと思います。他にも『ラマになった王様』『王様の剣』『魔法にかけられて』『王子様と魔法のキス』など枚挙に暇がないですね。今度別記事でディズニーTFの内容と方向性についてまとめようと思うが、その中でも機嫌が古いのがモノクロ映画の『ボクはむく犬』があります。ご存知ない方もいるかもしれない。

私の幼い頃の記憶をざっくばらんに話すと、主人公(少年)は隣に越してきた女の子に惚れ、一緒に博物館に行く約束を取り付ける。が、行った先の博物館で指輪が入った入れ物をびっくり返し、帰ったらその指輪の一つがポケット(?)に入っていた。身につけて表面の文字を読んでしまった彼は次第にふわふわとした白い毛に包まれ、犬へと変わっていく……というのがざっくりしたところ。

一番古い年代のものはディズニー公式からオンデマンド配信があったので、そのトレイラーを貼ります。

https://youtu.be/TiJOBf9WKBA

ジリジリとしたTF表現とはいきませんが、髪の毛に白い毛が混ざり、次第にその範囲が広がり、鼻が黒くなって手が犬のものへ、という流れはなかなかそそるものがあります。

これを初めて見たのは小学生になってからでしたが、低学年の頃だったので拒否感に似たものを感じながら、自宅でビデオを見たのを憶えています。今見ると分かりますが、犬の模型も凄く上手いですね。さらに話の流れからどこかのムク犬と融合しているような様子もあり、ディズニーは性癖開拓の天才だなと思ったりするわけです。

更にカラーのシリーズもあり、そちらもそれぞれトレイラーがあります。が、どうやらテレビ放映を目的をしているのか、あまり出来が良くない……ので、ティム・アレンの行動が可愛い2006年版のリンクを使用します。

https://youtu.be/S09rcCJl8pc

これがまた大変可愛いんですが、やはり初代と新に敵いません。新は初代主人公が大人になってから同じ魔法にかかる話で、いい歳のおじさんが変身するのでそれはそれで可愛い訳です。DAっていうシリーズみたいなので一応そのTFシーンがあるので貼ります。

https://youtu.be/I-VBMl9ZQao

こうしてみると3D技術がなかった頃の方が生々しい変身の仕方してますね。

望まない変身とか魔法のリングとか(2006は化学薬品ですけども)好きなキーワードも多く、大変好きな作品です。

 

『バニパルウィット 突然!猫の国』またはCatnapped

『バニパルウィット 突然!猫の国』との出会いはまさに突然でした。祖母に連れられて当時住んでいた地域の子供映画会、要するに公民館などで上映が行われたと記憶しています。私は落ち着きのない子供でしたが、映画の間静かにする事くらいは知っていました。それよりも何よりも、私は冒頭から十数分で起こる主人公と妹の変身の表現に目を奪われていたのです。

 

ということで突然始めました。

タイトルで検索すれば全編見ることができます。著作権的にはどうなんですかね…?

 

ニコニコ動画

とつぜん!ネコの国 バニパルウィット -Catnapped!- 1/7  http://nico.ms/sm11678233

 

Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/バニパルウィット_突然!猫の国

 

タイトルが前後してるのは何なんだろうかと思ったら、メディアはバニパルウィットの文字が先に目に入りますねこれ。

あとcatnapped!の方で検索するとYouTubeなどでも観られますので、環境や目的で使い分けられると思います。

 

ざっくりと説明すると、バニパルウィットというのは猫の国です。まんまですが、そこを訪れた人間は皆バニパルウィットの太陽を浴びる事でその辺にいる住人の猫と同じ、猫人間的な姿になります。なりますので当然変身のシーンが描かれます。口をクワッと開くと尖った歯が並んでいるシーンは検索後すぐに見つかりますし、同志がまとめているブログにも幾つか掲載があります。

そもそもなかむらたかしの動画が少し不思議な感じがあるので、苦手な方は苦手かもしれませんが、幼少の私には衝撃でした。何しろまだ当時恐怖の対象だったはずの変身が、ただそうなる場所である、として描かれたからです。しかも変身後も自分の意識を保ち、怪物化した飼い犬であるパパドールを探す為に奔走までします。いわゆる戦隊物でもロボット的な見た目以外の人外になれば大抵は悪に染まるか暴走するか無力化たというのに、一体これは……と幼心に混乱と期待にドキドキした覚えがあります。バニパルウィットに行きたい、とそう考える程度には。

 バニパルウィットは他所の国からやってきた生き物を猫化させるだけでなく、二日目の太陽を浴びた瞬間怪物化させるという設定なので、行くこと自体は大分リスキーです。それなら一日、と思うくらいには憧れがありました。

さらに主人公であるトリヤスは無意識の内に猫としての身体能力を行使し、攫われた妹と飼犬パパドールを取り返します。

この物語において変身はポジティブにもネガティブにも描かれていますが、取り分けトリヤスの活躍とパパドールの暴走はハッキリとしています。またバニパルウィットの王女であるブブリーナは呪いによって触れたものを風船にしてしまう能力を持ち、バニパルウィットの物語の半分はそうした風船化した獣人や、風船化していく様子を見ることになります。他の世界から来て猫になっている者、物語においてはトリヤスと妹、そしてパパドールはその対象から外れるので、ブブリーナはより外から来た者に執着します。

 ブブリーナの呪いや世界観の話など、やや唐突に感じられる部分もありますが、子供向けのアニメーションとして非常に優秀なTFを描いていると思います。

 

 私の幼少期において、変身後がそのままの意思を持ち、かついわば正義の側である存在はもしかしたらこれが初めてだったかもしれません。同時期に『ゲンジ通信あげだま』などもありましたが、それもやはり悪側に加担していたのでノーカンだった可能性があります。それでもノットリダマス側が気になっていたので、三つ子の魂なんとやら。

と、話がそれたところでおしまいです。

良ければ是非バニパルウィットをご覧ください。

舞台の上で人が犬になった『森は生きている』

小学生になってすぐくらいまで、母が私と妹を地域主催の演劇鑑賞会に入れました。最初は行くのもやや渋り気味の私でしたが(舞台の上の人と目が合う、話す、呼び掛けられることに恐怖か嫌悪があったようです)、幾つかの子供向けのものを観ました。王道な所はさっぱり憶えていませんが、『モンスターホテルで会いましょう』という児童書のものや、『ふしぎなふしぎなカード』という、軽く子供にトラウマ植え付けそうなタイトルなど、いずれも何かの形でTF要素の入っている作品は今でもよく憶えています。

中でも飛び抜けて印象的だったのが、幼稚園年長組の時、凍てつくような冬の日に観た『森は生きている』というロシア文学の舞台でした。

 

ざっとあらすじを説明すると、ある国の王女様が大晦日に四月の花を欲しがり、金貨を出すという。国民達は大慌てで探し始めるが見つからない。主人公は継母と姉に言われるまま森に入る。そこは十二か月の精霊が焚き火を囲んでおり、突然やってきた人間を暖かく迎え入れ、事情を汲んで一時間だけ「四月」が森の時間を借りる事ができた。主人公は篤く礼を述べ目的の花を持ち帰る。王女はその花が咲いているなら他のものや環境もあるだろうと、その場所へ案内するよう主人公に強要する。大臣、学者に、金に目がくらんだ継母と姉までもがついてきて、主人公は途方に暮れながら森へ案内する。

という具合です。

森では精霊がそれぞれわがままな王女達をめくるめく季節で翻弄します。夏の時に継母と姉は外套を脱ぎ捨ててしまうのですが、冬に戻った時に寒い思いをします。そして王女は十二月の精霊に助けを求め、「褒美はとらせます、金でも銀でも」と頼みますが、「何もいらない、全て持っている。贈り物をするのは私の方だ」と告げます。そして新年に何が必要か問われます。

私や恐らくこのブログに当たった方が気になるのはここからです。主人公の姉は「シューバが欲しい!毛皮なら何でもいいわ、犬のだって構わない!」と願います。継母が制止する前に、二人には犬の毛皮のシューバが与えられました。継母は「なんて馬鹿な子なんだい!」と姉を罵倒し、姉は「そんなこと言うなら私が両方着るわ!」とシューバを手にします。継母はそれを引ったくり、「せめて黒てんのシューバなら!犬の毛皮を願うなんてね」と後にそのシューバを売り払う気であったことを伺わせます。「あら、ママにはお似合いよ、犬そっくりだもの」と姉が嫌味を言うと、すぐさま「犬に似てるのはアンタだろう!」と反論が始まります。そして「何よ、ママが犬に似てるのよ!」「うるさいわね、犬はアンタでしょ!」「ママが犬よ!」「アンタが犬だ!」「ママよ!」「アンタだ!」と言い合う声はついに鳴き声に変わります。二匹の犬は取っ組み合いをしながら森の中に消えていきました。

最後に、全てが綺麗に収まってから、主人公が家路につく時、犬ぞりが用意されます。そりを引く犬は継母と姉でした。犬が継母と姉と知ると、心優しい主人公は元には戻らないのかと問います。精霊達は三年後に改心していれば戻れるよ、と優しく彼女に言い聞かせるのでした。

 

私が劇場で衝撃を受けたのは勿論継母と娘が犬に変身するその過程です。二人は舞台の真ん中に立つ十二月の精霊にシューバを貰います。シューバは天井の方からどさりと舞台の下手側に落ちました。継母と姉がそれに駆け寄り、姉はすぐにまといますが、継母は文句を言って、姉が引き寄せたシューバを奪ってから着込みます。そして二人が長い丈のコートに身を包まれて、ああ、暖かい、と落ち着いた様子で下手側の舞台袖に近い場所まで動くと、上記の言い争いが始まりました。

袖側に継母、反対側に娘がいるところから始まったはずです。

 「あら、ママにはお似合いよ、犬そっくりだもの」

というと、いがみ合うように二人は一足に跳んで場所を交代します。この時袖側に来た娘が少し袖に隠れました。

「犬に似てるのはアンタだろう!」

また場所を交代します。継母が袖に半分隠れました。

「何よ、ママが犬に似てるのよ!」

交代すると、今度は娘は完全に隠れました。

「うるさいわね、犬はアンタでしょ!」

交代した時、出てきた娘を見て私はアッと内心で声を上げました。シューバとはコートのような外套ですので、当然裾はヒラヒラしているのですが、それが足に巻き付いて、というかシューバの形が長袖のツナギのようになっていました。尻尾もありました。今度は継母が袖に隠れています。私はもう次に起こる事に気が付いてじっとそれを見ていました。

「ママが犬よ!」

場所が入れ替わり、継母が尻尾のあるファーのつなぎになっていました。

「アンタが犬だ!」

交代すると、最早娘の肌は顔しか露出しておらず、四つん這いで吠えるように叫びます。

「ママよ!」

再び継母が現れ、同じように四つん這いで叫びました。

「アンタだ!」

更に交代し、娘が出てきましたが、娘は

「ワンワン!」

と吠えました。交代して継母が出て来ても、やはり

「ワンワン!」

と吠えます。更に交代した時、娘の頭には犬のきぐるみの頭が被せられていました。また吠えたあと交代すると、当然継母の頭にもきぐるみの頭が被せられており、二人は吠えて掴み合いながらもつれるようにして下手の袖の中へ消えました。

 

当時まだ幼かったので、幾らか記憶が誇張されているかもしれませんが、これは後にも先にも『狼男アメリカン』以後最大の衝撃となりました。後にこういった変身が舞台で展開される事はほとんどないことを知ってからというもの、また公演を見に行くべきだろうと考えている次第です。

 

ということで、演劇の動画はありませんでしたがアニメ化もされていましたので紹介します。手っ取り早くそのシーンだけ見たい方は58分からどうぞ。このアニメだと犬の毛皮のシューバを貰わず、犬の喧嘩と比喩されたことで一瞬で変身してますね。

https://youtu.be/7GwDEVWFU2w

 

こちらはソビエトでアニメ化されたものです。45分辺りから該当シーンですが、こちらも一瞬ですね。犬の毛皮の下りがあります。

https://youtu.be/MtXvNa1oiOc

 

おそらく私が見たのは劇団仲間の公演ですが、もはや二十年以上前のことで確認が取れません。しかしながら、私の記憶に焼き付いて離れない、素晴らしいことが起こったのは確かだと思います。

TFの歴史の中でも稀なケースだと思いますので、私はここにそれを記録します。またやるようなので、見に行きたいですね。

『ふしぎなやどや』或いは子供向け『板橋三娘子』

毎日毎日働く社会人

安月給 パワハラ イヤになっちゃうよ

 

ってことで本日も四時間ほど残業してる人です。勤務態度は多少悪いかもしれませんが(スマホや検索サイトちらっと見たりとかね)比較的勤勉だと思うんですよね。仕事投げ出したりしないし、可能な限り要求が酷くても応えてる。

私が仕事を辞めるのは昨年十一月から部署の統括者になった執行役員が間違った張り切り方して「お前よりも安い給料でもっと働くやつはいくらでもいる」「代わりはゴマンといる」「お前ら三人でやってる仕事の量を、俺なら寝ないで半月で終わらせる」とか豪語しちゃって、他の役員や肩書のある人が一切止めに入らなかった事が原因です。会社名バラしたい。部下というか後輩もみんな辞めたし、あとは駄目になる一方なんじゃないですかね。

そんなわけで怠け者のレッテルを貼られてる愚痴を終えたところで、タイトルの話に戻ります。

『ふしぎなやどや』は福音館書店から出版されている絵本です。絵本だからと侮るなかれ、上質なTFシーンがしっかり盛り込まれてます。初めて読んだ時は丁度図書館通いを始めた頃でした。今は自宅に所持しています。

せっかくなので写真を貼ります。

 
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表紙はこんな感じ。板橋三娘子で検索をかけると全文読めるので私からのネタバレは画像と特定シーンだけにしようかと。

趙(ちょう)という男が旅の途中、評判のいい宿に泊まることにした。その宿の女将は一人で、名を三娘子(さんじょうし)という。その夜不思議なものを見た趙は、三娘子が寝床で得た蕎麦粉から出来たものには手を付けまいとさっさと宿を出て、外から様子をうかがう。朝食として出された焼餅に、泊まっていた旅人達が手を出した途端
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これである。ロバにされた男達は宿屋の裏に繋がれた。ちなみに板橋三娘子では怠け者どもはロバにして働かせましょうね、というような三娘子の台詞もある。

それを見ていた趙は、どうにかして三娘子を懲らしめようと(板橋三娘子ではその魔力を掠め取ろうと)する。

暫くの後、趙は再び三娘子の宿を訪れた。一人だけの宿泊だった。もてなしを受け、翌朝あの焼餅が出される。趙は事前に仕入れていた別の店の焼餅を素早く入れ替え、「たまには他の店の味もどうですか」としれっと三娘子に勧めた。

三娘子がその焼餅に口を付けた途端、
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「ヒー!」と一声鳴いて三娘子はロバになってしまう。

以下略!

 

という話。ちなみに成立が830年代くらいらしく、ピノキオよりも1000年も早く怠け者をロバにしてやる!という気概の見える物語が語られた事になります。

当然ながら幼少期である為、私はこの物語の後に怠け者にならないようにしようという自戒くらいで留まっていましたが、読み返した回数は何度になるか分かりません。きっかけがあって家における事になってからは少し落ち着いたものの、図書館で借りた回数は凄かったに違いない、と。

ロバになる際に旅人達が、均一でない変身をする感じとかはディズニーのピノキオを見た後の私にはドキドキザワザワのシーンでした。

特に頭からの人と足からの人という差は何か深いものを感じずにおられません。半端に終わる人がいないのか、自我はどうなるのか……と言葉は分からないながら、そのような事を考えていた覚えがあります。

何か罰せられるような形のTFはこの後更に目にする事になりますが、いつしか私の根幹の一つの作品となっていたのでした。

Tiny Toon Adventure Season1 Ep38、20年越し

タイトルから何言ってんだ状態です。どうも。

ひとまずは下記のリンクの動画がタイトルのタイニートゥーンアドベンチャーのシーズン1エピソード3です。

 

YouTube

https://youtu.be/vpk71SDYikM

 

端的に言うと3つ目のエピソードをアニメで見た時にゾワッとしてました。

モンタナ・マックスがやってる製造業は環境破壊をしていて、それを止めるためにプラッキー・ダック扮するトキシック・リベンジャーが会社に乗り込む、というもの。当時はあまり良く分からず見ていたので、改めて動画を探してみました。無論話数なども把握していなかったので、あの手この手で検索しまくりました。

環境破壊は廃液によるもので、その廃液が周囲の動物に影響している、という設定でした。乗り込んでは追い出されるプラッキーが社長に扮したモンタナにその廃液をぶっかけると途端に頭が今の頭の横に生え、尻尾が伸び背中にはトゲが……という一連のシーン。だいぶ私の中で誇張された思い出(原因が宇宙物体かなんかだと思ってた)になっていましたが、本質的には変わってません。

更に事件が解決するも、同じ廃液に触れ続けていたプラッキーにも首が生えます。それでもあんまり気にせず終わってる辺り、昔のアニメっぽいです。個人的には大変好きなので、もう一度見ることができて良かったなぁと思っています。

 

その他にもタイニートゥーンやルーニーテューンズは肥満化や風船化、引き伸ばし、矮小化などカートゥーンらしい変化にも富んでいるので、今後また見つけられたら追記したいなぁという次第。アニメの表現力は凄いもんですね。

『ゲゲゲの鬼太郎』の狸化……を最後まで見られなかった話

さて、タイトル通り今回はその後割とすぐに出会ったとあるシーンです。

ゲゲゲの鬼太郎といえば日本語圏の同い年くらいの子から三十上くらいの人まで、漫画なりアニメなりでお世話になっているでしょう。

その一話である「八百八狸の反乱」というお話が、ちょうどテレビで放映されていました。実際の年月日が曖昧なので、年代カテゴリは二つ登録してみました。

 

下記に有料配信されています。

東映アニメオンデマンドYouTube↓)

https://youtu.be/rzl5gXxKoE4

 

残念ながらオンデマンド動画を見てる時間的な余裕がないので、心苦しいですが変身部分をトリミングしていた同志がいるようでしたので、下記にリンクを貼っておきます。

https://youtu.be/V8zm3yN0ebE

元々水木しげるの絵柄なので可愛いですね(笑)

別のエピソードに人狼もいるにはいるんですが、変身シーンはありません。むしろそれよりは猫町に向かいながら猫化していく原作漫画の方がTFっぽさがあります。海獣化も割と好きですが過程があんまり描かれてませんね。

とまぁ脱線はさておき。

 朧気な記憶で憶えているのは、八百八狸が人間に被害を出し始めた為、それを止めに行った鬼太郎が狸たちに捕まること。そしてその親玉に約束の印として、あろう事か右頬にキスマークを残される事です。それは狸達の封印の方法を知っていた鬼太郎に、手出しをさせない為の対処でしたが、正義感から鬼太郎は四国の山の封印の穴を塞いでしまいます。約束が破られた為、鬼太郎の身体は動画の通り、狸……というか毛皮に覆われた姿になってしまう訳です。何で死ぬんやと今なら思いますが。

幼少期の私にとって、そして『狼男アメリカン』を経た私にとって、それはまさに私用にアニメ化された変身シーンでした。同じとは行きませんが、苦し気な声と肥大する身体はそれを想起させるのに十分で、私は何か見てはいけないものを見た気持ちで、動画の変身シーンの頬が張っている最初のあたりでテレビを消してしまいました。なので、結果どこまで獣化したのかを知りませんし、どのように戻ったのかも記憶にありません。その日を境に鬼太郎を観なくなったからです。

今思えば惜しいのですが、どうして消してしまったのか後々になって理解しました。それはまた別の機会に。

 

それにしても絵柄が可愛いのでそれほど悲壮感ないんですよね。お腹弾けそうな感じになるところとか、ほっぺムチムチしてる感じとか如何にも狸化です!という感じがします。

余談ですが、この頃既に妖怪の狸は金玉をぶら下げて歩くものとして認識していたので、まさか鬼太郎の金玉も……と妙な気持ちになっていたものです。

この辺りで私は恐らく、変身とは他者に何かをされて起こるものだと認識していたようです。同時期にあったアニメ、絵本、映画などもそうでした。

こうして私は自ら貴重な機会を失ったことを比較的すぐに後悔し始めます。見ないで反復するよりは、見て忘れれば良かったのではないかと。しかし今なら分かります。見ればもっと反復したでしょう。何故ならこの時すでに、TFは一つの性癖となっていたからです。

 

以上、ゲゲゲの鬼太郎第四作の話でした。

『狼男アメリカン』との出会い

何はともあれ私の始まりの話をします。

初めて人が何かに変身する話で私に大きな衝撃を与えたのは、タイトルにもあるように『狼男アメリカン』でした。

 

Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B006QJSLRI/ref=cm_sw_r_cp_awdb_IGURybR7MJ39Y

 

Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%BC%E7%94%B7%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3

 

YouTube(変身シーンのみ)↓ 

https://youtu.be/UFLQS12z8K4

 

ざっくりとしたあらすじなどはリンク先を参考にしていただくとして、YouTubeの変身シーンは当時3歳児だった私を大いに震え上がらせ、その日からしばらくは夜眠れない日々が続くほど怖がりました。

当時の私は狼男はもちろん、吸血鬼やゾンビ、魔女、フランケンシュタインに至るまでホラー要素とされるものはとにかく怖かった時期でありました。故に今こうしてホラー映画やゲームを楽しんでいるのにはそれなりの変遷があった訳です。そして始まりは父母ともに映画好きであったことが起因します。

私は幼心にデヴィッド・ケスラーの変身を何度も脳裏に描きました。それは怖いものほど想像してしまうという領域のものではありましたが、今に至るまでかのシーンを克明に思い出せるのはその為かと思います。

 

とにかく、これで幼かった私は初めて人間が狼に変身するという事象に出会います。程なくマイケル・ジャクソンのスリラーのPVも見る事になり、それはそれは怖がりました。

 

後年、私は改めてこの『狼男アメリカン』と向き合いました。DVDが普及し、母が懐かしい映画を集め始めたのがきっかけです。

画質の綺麗な世界で、CGのない時代の人力による生々しい変身が見えたのは非常に興奮を誘いました。ジリジリと形を変えていく手足、胸から腹部までがおよそ人間のそれではない形になってしまって、狼狽するデヴィッド・ケスラー。狼になってしまってからは自我を失い、市街地で、地下鉄で、何人もの人間を食い殺します。

悪魔的な狼男として猛威を振るう一方で、目覚めたら全裸で動物園の狼の檻にいたり、そこから脱する為に子供から風船を騙し取り、ベンチにかけてあった女性物のコートを拝借し、拾った小銭を手にバスに乗るようなシーンもあります。ゾンビと化した自分の被害者と友人に悩まされ、自首めいた行動も虚しく、最後は映画館での大量殺人の末、猟銃に倒れます。

一連の流れはまさに狼男映画、という王道感。そして変身が明るい場所で行われることにより、視覚的に伝わる肉体の変容。映画製作関係者(確か監督)がインタビューで「変身のシーンは勃起をイメージした」などと言っていたので、それはより私にとって「燃える!!」となる要因となりました。男体化やふたなり化にも強い興味がある事にも繋がりそうですが、ここはひとまず人狼化。

変身後の姿は細めのクマか毛の抜けたマレーグマのような姿ですが、どことなく愛嬌のある様子でもあります。人に似てるが何かの動物である事は確かな何か、という感じがまた私には好ましい訳です。

 

そんなわけで、私にとって人生の大きな部分を変えてしまった出来事は、恐怖と密やかな興味で終わりました。この後加速的に変身に関する作品を見つけ、その印象の強さに徐々にある確信を持つようになっていきました。

 

これが、私の根源になる映画でした。

 

(なんか書き足りないので多分いずれ追記します)