変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『アンタゴニスト』怪人好き? いいのあるよ。

試し読みで「あっこれ最後まで読もう」と思ったのでご紹介。
『アンタゴニスト』です。

ネタバレになるような要素もないのでざっくり紹介だけ。

comic-zenon.com

ざっくりいうとヘルトピアという組織による怪人による事件が起こっていて、それに巻き込まれた高校生主人公がそのヘルトピアの怪人と同じ改造手術を受け、次第に戦いに身を投じていく、というもの。ほぼ仮面ライダーの形式です。
主人公も変身するようなのですが、まだ先っぽいです。

怪人のデザインが秀逸。2巻までの間に女の子が怪人化するシーンは皆無なので刺さらない人には刺さらないかもしれませんが、絶対に綺麗なものにしねえぞという気合のようなものを感じてしまって大変好きですね。
あと変異途中の様子や、変異が完全に途中で止まってる様子もあって、グロテスクなのも好きっていう人には向いていると思います。
個人的にはしょっぱなのコウモリ怪人や2巻のカマキリ男の形態が結構好きですね。

2021年の4月に連載終了しており、7巻までとのことなので、ボリュームはほどほどです。今後もこの手の変身が続く話だといいなぁと思いながら読ませていただきました。

続き読んで特筆すべきだな!という内容があったら追記しようと思います。

『SweetTooth』崩壊する世界に生まれた赤子の姿

夏休みですね。

ちょっとだけ周辺落ち着いたのでNetflixが「次はこれをみろ」と言ってきた洋ドラ『SweetTooth』のご紹介です。

www.netflix.com

個人的に洋ドラは全然見ない方なのですが、ネトフリならまぁいいかな、みたいなところでお風呂とかしつつ1話を観ました。まだ全部じゃないですがネタバレコミです。
ぶっちゃけTFっぽい描写はないんですが、2期の紹介記事にいい感じの写真があるのでそれを紹介したいなーという気持ち。

 

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『THE FOX』厳密にはTFでもなんでもないんですが

どうも、少しやる気を出してきました。
今回は海外のコメディアンが2018年に歌ってから人気を博したある楽曲のMVについて述べます。
TFというよりはきぐるみや特殊メイクの方に近いのですがご容赦を。

まずはMVです。

www.youtube.com

 

めっちゃパーティーグッズ的なんですが、歌の上とはいえ人が動物の声を真似ているうちに、姿も似てきてしまう、みたいな妙な高揚感を感じます。
また、バックダンサーの女性達も一様に狐のマスクをつけていて、振り付けがどことなく狐っぽい。大変可愛い。

あくまでもメイク、きぐるみですが、我々の業界的にはこういったアイテムから獣化していく現象について考えることは稀ではありません。
様々な動物を模した人々が突然動物化することもまた、楽しみを見出します。
一方で、動物である狐がめっちゃいい声でスウィングしたり、馬がモールス信号を理解している様子だったり、優れた生き物感があります。

色々妄想のソースにもなる作品なので、どうしても紹介したかったので出してみました。
MVも歌そのものも非常に良くて、結構好きな人には好きな内容かと思いますので、どうぞご機会あれば試聴してみてください。

今回は短いですが、以上です。

舞台『Zoo-Z』を観に行きました

どうも、超お久しぶりです。
ちょっと転職からの再転職の後、新しい職場の環境整頓するとに三年くらい使ってました。
その上コロナなんてウィルスが流行して気分の滅入りっぷりも凄くて…

ということで、そんなウィルスの流行にも負けず、上演された舞台についてご紹介したいと思います。

 

stage.zoo-z.com

 

ざっくりと舞台の概要を述べます。

化人と呼ばれる、猿以外から進化した人間以外の人類が存在する世界。
化人達は基本的に人間(以下ヒト)に存在を悟られないように生きている(知られることに強い拒否反応があるらしい)。
巡査長の新城は上司を殴ってしまった後、何故か警視庁へ異動になります。そこは通称動物園、化人関連の事件を解決する、化人の集まる部署だった。

というのが概要です。
この化人という人類の特性が面白い。
まず元になった動物(本性)の持つ特性を引き継いでいることがあって、人より生命力が高い、力が強い、目や鼻や耳がいい、夜目が効きやすい等、基本的に人体の範囲を出ない範囲で能力が強化されていることが多いようです。
もちろんそれは個人差が大きく、ほとんど人並みという人もいたり、逆に結構動物寄りの人もいたりとまちまちです。
また、化人同士はお互いになんとなく化人であることを察知でき、かつ鼻が良かったり、同種、近縁種の場合は「あれはネコ」「イヌ」などの判定ができます。

こういった側面から、化人は1万人に1人と言われながらも、互いに近い場所にいたり、交流の場所を持っているようです。少なくとも舞台ではその様子がありました。

一方で、その化人の特徴はデメリットも多いです。
というのも化人はその性質からヒトと血が交わっていることが多く、ヒトの両親から化人が生まれたり、化人の子がヒトであるケースがあるようです。また、兄弟であっても片方がヒト、片方が化人というケースがあり、舞台でもそういった姉弟の様子が描かれていました。
また、化人の子供は自分がヒトとは違うという自覚がないため、ヒトの社会に馴染めないことがあり、そのためにトラブルや孤独感、家においてはネグレクトや離別、不理解といったネガティブな状態を引き起こすことがあります。大人になるまでに折り合いがつくもの、ということらしいのですが、結構それ根深いですよね……
さらに、化人の特徴が強く出ている場合には奇行や暴力行為などにも走りやすいようなので、不安定である状態を長く過ごすことになります。

さらに、最も大きなデメリットとして、滅多に起こらないとされている「アンスロック(アンスロ)」という状態があります。化人が本性の姿に近づいてしまう症状で、その症状によってより力は強くなりますが、知性の低下、言語の喪失などが発生し、より本性の特徴が肉体の上に現れやすくなります。最終的には本性の動物になってしまうとのこと。

という聞いただけでワクワクの世界観なのですが、残念ながら舞台上では動物が現れることはありません。それはまぁそれです。舞台なので。
どちらかというと、本性を隠して生きる獣人のような人々の、いかに人を保っていくか、ということの方が面白い作品でした。

作中に色々と楽しい要素があったので、以下ネタバレ込みで書いていきます。

 

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私の探すTF作品のこと

どうも、ブログ主の狼おーこです。
この度はお目通しいただきありがとうございます。
インフォメーションは下記にございますので、一度お目通しください。

transform.hateblo.jp



また近くTFの類型を分類した記事などもここにリンクしたいと思っています。


私には探しているものがあります。
どうぞお力添えを賜りたく存じます。
ご興味がある方は下の続きからをどうぞ。

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今激アツの『Identity V(第五人格)』のルキノ・ディ・ルクシについて

 どうも、ずいぶん間が空いちゃいましたが、このところコレ!っていう話題が少ないからです…というか正直仕事およびそのほかにやるべきことで全然メディアにさわれない。
そんな中、絶賛プレイ中のゲームにTF要素のあるキャラが実装されました。
今回は息抜きがてらそれについてお話ししようと思います。

『Identity V』(以下、第五人格)は度々ブログでも紹介してきましたが、今一度しっかり紹介しましょう。
ゲームのざっくりしたストーリーとしては、とある行方不明の少女を探す為にエウリュディケ荘園を訪れた、記憶喪失の探偵兼小説家、オルペウスが荘園の部屋に閉じ込められ、そこから脱出する手立てを探す為に、過去に行われていたゲームについて、参加者が記した日記を読み解いていく、というのが大筋。
ただ、ゲーム中もっとも操作することになるのはサバイバーおよびハンターと呼ばれる人々で、彼らの日記に書いてあったゲームを再現している、という感じでゲームが進みます。
参加者のほぼ全員に、この荘園にやってきた事情と理由があります。バックグラウンドは背景推理、というゲームクリア時の行動を評価する要素から達成判定が行われます

例えば庭師ですが、その2つめのミッションは
[新しい友達](ここで誰にで合うのだろうか?)「サバイバー1・2・3人に会う」
と設定されています。
ミッションは[タイトル](センテンス)「達成すべき行動」の構成です。
この場合はサバイバーの誰か1人に会えばミッション自体はクリア、次の行程に進めます。しかし、ここで3人に会う、の方を達成することができると、[タイトル]および(センテンス)が結論つきに変わります。ネタバレになるので文字を白くしておきますが、「女の子の日記1:お父さんの新しい友達は、スーツを着て髪の毛をピカピカに固めた若いおじさん。彼はとても親切で、いつもお花を持ってきてくれるの。」というもの。
ここに出てくる人物が同じゲームの参加者だったり、外部の人間だったりします。
つまり、このバックボーンを全て開けることによって、キャラクターが荘園に来るまでのストーリーを追うことができるわけです。
現状、この要素は実装されていないキャラなのですが(リリースから2〜3ヶ月くらいかかるのが通例のようです)、最近「ルキノ・ディ・ルクシ」というキャラクターが実装されました。
見た目がこちら。

 

 

 こちらです。結晶体、とされている方は限定衣装なので手に入りにくく、私もゲットできませんでした…
すでに紹介文がTFを匂わせているのですが、中国のweibo上では、その譲られた希少な爬虫類(ヘビとされています)に噛まれた彼は、忽然と姿を消した、という説明文が添えられていたとのこと。
どの程度のスパンで変化したのかはわかりませんが、なかなかソソります。
またゲーム中の紹介は以下の通り。

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通常の紹介。うわさ、の部分が更新されると背景推理目標という表記に変わり、
彼のバックグラウンドストーリーを確認できます。
写真の下の6日後に解放、というのは、実装初日〜 6日目までガチャ排出による取得のみ、7日目からゲーム内通過(無料で取得できるもの)によってキャラ取得ができるために表記されます。

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それぞれ実装される初期以外の衣装の説明文です。実はこのゲーム、衣装ごとに異なったストーリーが用意されておりまして、このホワイトサンド精神病院ではハンターとサバイバーが互いの垣根を超えて協力して事件を解決しようとしていた様子が見られます。
ホワイトサンド精神病院と呼ばれる明らかに精神病以外の何かを研究等している施設のフィールドがあるのですが、そちらで実験隊として扱われていたルキノは、次第にトカゲ人間と化した後、結晶を纏った姿に変化した、と推察することができます。青いほうの衣装は他の入院患者と同じ入院着を改造したもの、結晶体の方は医師から奪い取った白衣のようです。

もうなんというか、爬虫類系のTFにそこまで思い入れがなかった私もドップリですね。
ルキノ氏は名前からしてイタリア人ということもあり、性格や人柄も気になります。更に言えばククリナイフを持っていたり(ほかにグルカ兵のキャラクターが実装されています)、イドーラというクトゥルフ由来の蛇神(ナーガの姿をしたハンターです)の考察に名前が出ていたりと、細かいところで相当ストーリーに食い込んできます。

また、このゲームのハンターはクトゥルフ系統でなければほぼ元が人間です。
以下に羅列しますと…
復讐者=レオ・ベイカー(元サバイバー、全身やけどの仮面の巨漢、庭師の父とされる)
道化師=ジョーカー(サーカスのピエロ、殺人を犯している)
断罪狩人=ベイン・ペレッツ(鹿の頭を被った巨漢、元々荘園の森番)
リッパー=ジャック(ジャック・ザ・リッパー、眼球も鼻も口もない顔をしている)
結魂者=ヴィオレッタ(サーカスのフリークス、本人に四肢はないが大きな蜘蛛の姿でいる)
芸者=美智子(日本の芸者、般若面姿になると飛べる)
白黒無常=謝必安&范無咎(中国・台湾などにおける地獄の獄卒がモデル、謝は首吊り自殺、范は水死している)
写真家=ジョゼフ・デソルニエーズ(フランスの写真機の発明家がモデル? ひび割れた陶器のような姿をしているが、別世界に入ると若い男の姿になる)
狂眼=バルク・ラ・パドラ(建築家、身体中に機械を埋め込んだスチームパンクおじいちゃん)
泣き虫=ロビー・ホワイト(童話ねずの木がモデル、麻袋を被っているがおそらく首なし)
といった具合です。またクトゥルフ由来の黄衣の王=ハスターも、元々はハスター自身が力の概念とされるなど、原型を持たない為、信奉者の一人の体に取り付いている可能性が濃厚であり、人間の体がそのように変化した可能性は十分にあります。

そんなわけで、私はこのバックグラウンドあたりを見ているだけで大興奮できてしまうので、ゲームがクッソ下手であるにも関わらず、必死に遊んでしまっているわけです。
もしご興味ありましたらぜひ遊んでみてほしいところ。
正直DbDがビジュアル的に惹かれないのもあって(ピッグは好きなんですけどね…)、キャラゲーとしてもこちらをオススメしてしまいます。
まぁ、現状ハンターがどうしても不利になりやすく、勝ちへの立ち回りは相当厳しいのですが、ルキノさんの各種アクションやベインさんの動くところをみているだけで幸せになれるので、よければ…いやもうよくなくても一回流行りに乗ってみてもいいのではないかと…(笑)

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こんな顔したイタリア男を愛でましょうよ。

てことで、第五人格のルキノの紹介でした。

来たぜぇ!ちかさ先生の『ケモノギガ』!

はなかなか更新にこぎ着けませんね…どうも、職場は暇なのにソシャゲイベントラッシュと新作のコスプレ作成で暇はなかった人です。

今回の更新は現在サイコミで連載中の『ケモノギガ』!

そもそもサイコミには『群れなせ!シートン学園』というなかなかニッチをついてくる漫画があるんですが(TFはしませんしメスは人間に耳尻尾スタイルで個人的にはひどく不満ながら、けもフレのような動物性が反映されているナイス漫画です、ただもっと可愛さがコメディになってるというか)、今度はTFが来た!

ということでご紹介したいと思います。ドンッ!

cycomi.com

とりあえず1話から筋肉ロリケモのスパッツ見てきて(語弊)

最新話(先読みしない段階)で16話、この数話が『ケモノギガ』のTFのオイシイシーンです。
今回はもう読めるでしょうが、軽くあらすじを説明すると、
人類と怪者(ケモノ)が共生する世界。人類よりも身体的能力的に優れた怪者は時に人と共存し、時に人を殺害する生き物として存在しています。
家族を殺され孤独になったユウは、アカツキ学園へ編入が決まりますが、その初登校日に怪者やマカツヒに襲われ、その最中リコという怪者に出会います。
そしてアカツキ学園がマカツヒ退治や悪事を働く怪者を退治するための訓練を受け始めますが…

ということで各種怪者の可愛らしさもさることながら、見るべきはユウです。
ちかさ先生の頭身かわいいややロリケモいキャラの数々(サメの委員長は見所だと思うんですよね)に加え、アクションがカッコイイ。リコの雷とかしびれますね!

ユウはある事件の最中、喋るマカツヒ(マカツヒ自体は災害みたいなもので生存本能だけのモノ的な扱いでした)に遭遇、食われそうになったところ、突発的にTFします。
その下りやユウが変身した姿についてはお話によって明かされるので私からは述べませんが、シーケンスは丁寧で、初回の変身についてはやや類を見ない表現がされています。私そういうの好きです!ってなりました。

とね、色々書き連ねてもいいんですが、とにかく読んでほしい。無料で!?こんなに!?ってなりながら。私は単行本も買いますが、とにかく良いので読んでください。

以上、「ケモノギガ」でした。
いやぁ…最高ですね…