変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

今激アツの『Identity V(第五人格)』のルキノ・ディ・ルクシについて

 どうも、ずいぶん間が空いちゃいましたが、このところコレ!っていう話題が少ないからです…というか正直仕事およびそのほかにやるべきことで全然メディアにさわれない。
そんな中、絶賛プレイ中のゲームにTF要素のあるキャラが実装されました。
今回は息抜きがてらそれについてお話ししようと思います。

『Identity V』(以下、第五人格)は度々ブログでも紹介してきましたが、今一度しっかり紹介しましょう。
ゲームのざっくりしたストーリーとしては、とある行方不明の少女を探す為にエウリュディケ荘園を訪れた、記憶喪失の探偵兼小説家、オルペウスが荘園の部屋に閉じ込められ、そこから脱出する手立てを探す為に、過去に行われていたゲームについて、参加者が記した日記を読み解いていく、というのが大筋。
ただ、ゲーム中もっとも操作することになるのはサバイバーおよびハンターと呼ばれる人々で、彼らの日記に書いてあったゲームを再現している、という感じでゲームが進みます。
参加者のほぼ全員に、この荘園にやってきた事情と理由があります。バックグラウンドは背景推理、というゲームクリア時の行動を評価する要素から達成判定が行われます

例えば庭師ですが、その2つめのミッションは
[新しい友達](ここで誰にで合うのだろうか?)「サバイバー1・2・3人に会う」
と設定されています。
ミッションは[タイトル](センテンス)「達成すべき行動」の構成です。
この場合はサバイバーの誰か1人に会えばミッション自体はクリア、次の行程に進めます。しかし、ここで3人に会う、の方を達成することができると、[タイトル]および(センテンス)が結論つきに変わります。ネタバレになるので文字を白くしておきますが、「女の子の日記1:お父さんの新しい友達は、スーツを着て髪の毛をピカピカに固めた若いおじさん。彼はとても親切で、いつもお花を持ってきてくれるの。」というもの。
ここに出てくる人物が同じゲームの参加者だったり、外部の人間だったりします。
つまり、このバックボーンを全て開けることによって、キャラクターが荘園に来るまでのストーリーを追うことができるわけです。
現状、この要素は実装されていないキャラなのですが(リリースから2〜3ヶ月くらいかかるのが通例のようです)、最近「ルキノ・ディ・ルクシ」というキャラクターが実装されました。
見た目がこちら。

 

 

 こちらです。結晶体、とされている方は限定衣装なので手に入りにくく、私もゲットできませんでした…
すでに紹介文がTFを匂わせているのですが、中国のweibo上では、その譲られた希少な爬虫類(ヘビとされています)に噛まれた彼は、忽然と姿を消した、という説明文が添えられていたとのこと。
どの程度のスパンで変化したのかはわかりませんが、なかなかソソります。
またゲーム中の紹介は以下の通り。

f:id:hitsuji_to_ookami:20190721140241j:plain

通常の紹介。うわさ、の部分が更新されると背景推理目標という表記に変わり、
彼のバックグラウンドストーリーを確認できます。
写真の下の6日後に解放、というのは、実装初日〜 6日目までガチャ排出による取得のみ、7日目からゲーム内通過(無料で取得できるもの)によってキャラ取得ができるために表記されます。

f:id:hitsuji_to_ookami:20190721140219j:plainf:id:hitsuji_to_ookami:20190721140234j:plain

それぞれ実装される初期以外の衣装の説明文です。実はこのゲーム、衣装ごとに異なったストーリーが用意されておりまして、このホワイトサンド精神病院ではハンターとサバイバーが互いの垣根を超えて協力して事件を解決しようとしていた様子が見られます。
ホワイトサンド精神病院と呼ばれる明らかに精神病以外の何かを研究等している施設のフィールドがあるのですが、そちらで実験隊として扱われていたルキノは、次第にトカゲ人間と化した後、結晶を纏った姿に変化した、と推察することができます。青いほうの衣装は他の入院患者と同じ入院着を改造したもの、結晶体の方は医師から奪い取った白衣のようです。

もうなんというか、爬虫類系のTFにそこまで思い入れがなかった私もドップリですね。
ルキノ氏は名前からしてイタリア人ということもあり、性格や人柄も気になります。更に言えばククリナイフを持っていたり(ほかにグルカ兵のキャラクターが実装されています)、イドーラというクトゥルフ由来の蛇神(ナーガの姿をしたハンターです)の考察に名前が出ていたりと、細かいところで相当ストーリーに食い込んできます。

また、このゲームのハンターはクトゥルフ系統でなければほぼ元が人間です。
以下に羅列しますと…
復讐者=レオ・ベイカー(元サバイバー、全身やけどの仮面の巨漢、庭師の父とされる)
道化師=ジョーカー(サーカスのピエロ、殺人を犯している)
断罪狩人=ベイン・ペレッツ(鹿の頭を被った巨漢、元々荘園の森番)
リッパー=ジャック(ジャック・ザ・リッパー、眼球も鼻も口もない顔をしている)
結魂者=ヴィオレッタ(サーカスのフリークス、本人に四肢はないが大きな蜘蛛の姿でいる)
芸者=美智子(日本の芸者、般若面姿になると飛べる)
白黒無常=謝必安&范無咎(中国・台湾などにおける地獄の獄卒がモデル、謝は首吊り自殺、范は水死している)
写真家=ジョゼフ・デソルニエーズ(フランスの写真機の発明家がモデル? ひび割れた陶器のような姿をしているが、別世界に入ると若い男の姿になる)
狂眼=バルク・ラ・パドラ(建築家、身体中に機械を埋め込んだスチームパンクおじいちゃん)
泣き虫=ロビー・ホワイト(童話ねずの木がモデル、麻袋を被っているがおそらく首なし)
といった具合です。またクトゥルフ由来の黄衣の王=ハスターも、元々はハスター自身が力の概念とされるなど、原型を持たない為、信奉者の一人の体に取り付いている可能性が濃厚であり、人間の体がそのように変化した可能性は十分にあります。

そんなわけで、私はこのバックグラウンドあたりを見ているだけで大興奮できてしまうので、ゲームがクッソ下手であるにも関わらず、必死に遊んでしまっているわけです。
もしご興味ありましたらぜひ遊んでみてほしいところ。
正直DbDがビジュアル的に惹かれないのもあって(ピッグは好きなんですけどね…)、キャラゲーとしてもこちらをオススメしてしまいます。
まぁ、現状ハンターがどうしても不利になりやすく、勝ちへの立ち回りは相当厳しいのですが、ルキノさんの各種アクションやベインさんの動くところをみているだけで幸せになれるので、よければ…いやもうよくなくても一回流行りに乗ってみてもいいのではないかと…(笑)

f:id:hitsuji_to_ookami:20190721140224j:plain

こんな顔したイタリア男を愛でましょうよ。

てことで、第五人格のルキノの紹介でした。