変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『Walhalla』ビーストと呼ばれる暴走生命体と化すティーンエイジャー

どうも、今回は一迅社文庫アイリスのレーベルから『Walhalla』を紹介します。

一迅社WEB

こちら公式サイトですが、いわゆる少女向けラノベで3巻完結。
といいつつ…実は私は1巻のみ既読、残りの2巻は仕事に忙殺されている内に頼りにしていた本屋がなくなり、予約や取り寄せを頼むも一覧にないとか入荷予定ないとかなぜかそんな具合で手に入らなかったという悲しみがありました。本当なんだったのか。今度amazonとかで購入しておこう。
ただ紹介こそすれオススメはしないかもしれないです。以下に述べます。

 

いつものざっくりあらすじ。
作品時間の10年前に流星雨が降り注ぎ、天涯孤独となってしまった諸星昴は、天才科学者の嵯峨紫苑の家に引き取られます。最初は様々なショックによって心を閉ざしてしまっていた昴は、嵯峨家の人々の優しさから次第に心を開き、特に紫苑になつきます。10年の歳月を平和に過ごしますが、しかし昴が突然ビーストと呼ばれる獣に変身、紫苑の家族を殺害してしまい、紫苑もまた天涯孤独となってしまいます。
ビーストは流星雨の日に6歳前後、現在時点での16歳〜17歳くらいになった少年少女に起こる現象です。突然なんらかの動物の姿となり、そのまま全ての障害物を押しのけるようにして(壊せる時は壊す、避けるものは避ける、殺せるものは殺すような感じです)、ユグドラシルと仮称される巨大な樹を目指しています。
しかし昴はビーストとなりましたが、その体色は白く、さらには元の昴の姿に戻るという特異性がありました。その為ビーストの生態調査の名目で、紫苑が所属している研究機関に昴を捉えます。そして日々ビースト化と拘束、そして元の姿に戻すことを繰り返しを行い、昴の生態を明かそうとします。しかし日々激化する黒いビーストの暴走の原因を調べ、駆除を行うために、研究チームも黒いビースト達が目指すユグドラシルと呼ばれる樹を目指すことになります。

とちょっとわかりにくいし、多分なんらかの人類滅亡フラグがあったはずなんですが、あんまり印象の残ってないですね。
それから、多少はBLっぽいです。恋愛まで発展しなさそうだなーという感じでみていましたけど。

ビーストへの変身もシーケンスっぽくなかったのだろうと記憶しています。私の本棚はシーケンスのあるTFが手前に来るように置いてあるので、今見たらざっと見える場所にないのでそういうことでしょう。

ビーストが一度変身すると本来は元に戻ることがないとか、昴のビーストが陸上では狼でありながら、水中では水生生物(なんだったか忘れてしまったな…)になる、など条件によって違う変化を起こすあたりとかは面白かったんです。
が…ちょっと紫苑と昴の依存関係についてだとか、人類滅亡だとかのパンチが弱かったところがあります。もう少しはっきりした目的などがあればもう少し面白かったのかも…と思っているところです。

ということで、『Walhalla』でした。続刊購入して印象が変わったら記事更新しますね。