変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『秘石戦記ストーンバスター!』私が恋した初めての狼男

どうも、今回は『秘石戦記ストーンバスター!』です。
週刊少年マガジンで連載されていました。

kc.kodansha.co.jp

私にとってかなりの黒歴史を産むことになった作品なので、ちょっとアホなこと書いてても笑っておいてください。

まずいつものうろおぼあらすじから。
主人公の椿達比古は、幼馴染の桜井小夜子、朝比奈潤とともに同じ高校に通っている。が、椿、朝比奈はあるきっかけからそれぞれ「光の金剛石」「闇の金剛石」と呼ばれるパワーストーンを手に入れることになる。体に癒着してしまったそれらは本人の魔力的なものを使いながら超然的なパワーを発揮していく。しかし朝比奈は椿へのコンプレックスから次第にその石の力を暴走させ、やがて多くの人を巻き込む陰謀へと発展していく。
というありがちな異能バトルもの。わかりやすい感じです。
ただジャンプ系でもなければ最近の作品でもないので、ちょっとムフフ表現とかもあって個人的には嬉しい感じ。
番外編というか幕間でスケルストーン(透明人間化する石)で透明人間になったおり、血流がいい場所は消えない(チンコですね)ということから無理やりホットドッグに偽装したり(今考えるとそれ細くない…?って…いや…なんでもない…)するような話もあります。

 

注目したいのは1巻表紙の右側にいる、学ランの色が暗いお兄ちゃんです。
コイツが私の二次元初恋だったんじゃないかと思います。蔵馬もいたけどあれはなんか違った。違う意味で性癖歪んだと思うけど。
大神健、という人物です。過去はあるダムに沈んだ村の村長の息子であり、妹がいました。しかしダム建設による立ち退きに抵抗した末、強引にダムは開かれてしまい、村は水底に沈み、妹は流されてしまったという過去があります。
その村に代々伝わっていた丸い月長石が大神の秘石です。
月齢に応じて翳り方の変わる不思議な石で、その石の力として獣人化を起こします。
でもいつも思うんだけどなんで首輪型にしたんですかね、ご先祖は。なんかのフェチですか。
月が細ければ細いほど変化は少なくなり、腕部〜手の筋力と体毛の増加や爪の強化、犬歯が伸びるなどの程度になり、満月であれば人相が変わる程度には狼男になります。アメリカンなイメージです、ティーンウルフとか古いタイプの狼男。マズルはありません。

私の中で何がそんなにツボにはいったのか、この大神という男子高校生に非常なまでに惹かれました。それこそ毎週マガジンの登場コマを切り抜いて残しておくとかそういうことをする程度には。
学ランがカッコイイと思ったのか、バイクに乗れるのがイイと思ったのか(父が単車乗りなので憧れていた傾向はあります)、あるいは人狼であることがよかったのか。
同作品に虎目石で虎に獣化するキャラクターもいますが、いわば間抜けタイプのヴィランなのでそれほど惹かれなかったように思います。
恥ずかしいの上塗りをするならば、当時の子供クオリティの漫画とか小説に出すキャラクターはだいたい大神という名前だったことからも色々うかがい知れると思うのでしめやかに爆散しておきます。
ただ、やはりもっと狼にならないかな、と常に思っていたフシもあるので(模写した大神に尻尾とかマズルを足すようなことしてましたし)、やはり私はもっと動物っぽいパーツが多い方が好きなのでしょう。

 

ということで、少年マガジンの中でも珍しいタイプかもしれない異能バトル漫画の紹介でした。
また読みたいけど電子版あるのかしら。