変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『大神』のアイヌの地へ

言わずと知れたゲームの紹介になります。
どうも、今回は『大神』です。PS4でHD版が出ますね。今のところリバイバルじゃなくて画質向上版なのが嬉しいです。欲しいけど本体がないや!

 

CAPCOM:大神シリーズ 公式サイト

愛される作品であります。本当、大好き。きぐるみやっちゃうくらいには。 

 

ということで紹介するのはオイナ族です。
オイナが狼の古い表現であることをご存知の方は多いと思いますが、どうやらアイヌ的には「伝承・伝説」など、ユカラに似た使い方をされる言葉だそう。伝説の一族とかめっちゃカッコイイ…古い狼の呼び名にも被せているのかもしれません。
彼らはアマテラスが北へ向かった折に出会う、仮面を被った一族です。アイヌ側のネタ元ではアイヌラックル、人っぽい神様という形で存在していたようですので、この村の人々は全てカムイ、神様で間違いないでしょう。サマイクルやカイポクなど、ピリカとトゥスクルを除いた大体の住民はオキクルミ(と同一視されるアイヌラックル)の伝承にまつわる人物です。
変身自体はとんぼ返りする間にオオカミになってしまうので一瞬ですが、元の本人の性格や面影があり、大変素敵なんですね。服の色や体格が反映されるのももちろんなのですが、荒々しいオキクルミはタテガミもあらあらしく、細身のカイポクは全身がほっそりと、という感じで印象がまるで違ってきます。
またお面も狼の顔にあった形になって、本人の素質のありようを示しているかのようでした。
シーケンスという意味では物足りないかもしれませんが、見た目のカッコよさやストーリー上の活躍という意味では大変素敵だと思っています。オキクルミの暴走しがちな感じとか、それを嗜めようとするサマイクルやカイポクとか、プレイしてみて初めてわかる感動があると思います。

 

またキュウビの登場も人によっては嬉しいのでは無いでしょうか。名前の通り九尾の狐なんですが、最初はツヅラオという人間の姿に化けて登場し、正体が暴かれたのちにはキュウビとして相対します。シーケンスはありませんがあの麗しいオッP……の尼僧が狐面を被ったデカい狐に化けるっていうのはギャップ的な意味でも結構美味しいなぁと思います。

 

他にも各種動物たちとのふれあいが楽しく、なんとなく動物の仲間入り間を楽しめるゲームだと思いますので、まだ触ったことないよ、っていう方は是非遊んで見てくださいね。