変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

『聖狼少女』と『狼ダンディー』

どうも、今回は『聖狼少女』と『狼ダンディー』の原口清志作品2作について。珍しく作者様のサイトが当たったのでそちらをリンクします。

漫画家「原口清志のホームページ」PINKNUT

私自身一度読んだきりなので詳しい紹介が出来ないので歯がゆいのですが、ブックオフにて見かけることも多く、また通販であれば容易に手に入るので、読む機会はそれなりにあると思います。

 

まだ税率5%の頃だったと思うんですが、ブックオフが全国に広まり始めた頃、まだ漫画の棚が「ジャンプ」「マガジン」「コロコロ」「ガンガン」「その他」だったお店があったんですね。今でこそ出版社別に並んでいますが、当時まだ中古流通が街の中古古書店さんに回っている量が多かったのかもしれません。
つまるところ「原口清志」という作家名で上記2作品は並んでいたのです。
私はタイトルだけで目を惹かれ、そのまま購入して帰宅。即座に三冊(『聖狼少女』2冊と『狼ダンディー』1冊です)を読みました。
…が、その後引越しの折に間違えて捨ててしまった本群があり、その中に入ってしまっていたので、現物の確認ができません。さらにそれから10年前後経過していてうろ覚え状態という憂き目…

 

ということで、覚えている範囲の話をします。ざっくり言ってTFシーケンスの丁寧さが素晴らしいです。といっても人によっては当たらないのかもしれません。
『狼ダンディー』は男性による人狼化で、わりとちょくちょく獣化するので個人的にはオイシイです。一応隠したり隠してなかったりしている感じなんですが、最終的には人狼のビジネスマンという姿は受け入れられます。邪魔しにくる狐もなかなか可愛い。最終的にビジネスマンのはずが肉体バトルしてるところもあってそれはそれで面白かったなぁ、という当時のmixi日記が…非公開で…残ってました…それを見て記事書こうと思ったので(笑)

 

また『聖狼少女』は主人公の少女が獣化現象に悩むストーリーだったはずです。
両親は普通の人間?だったようだし、少女は自分の身に起こる獣化におののいています。男の子(サイトによれば従兄弟)の助けを借りて解決に乗り出すのですが、それは別の方向へ向かっていきます。確か…人狼の偉い人的な…あれです、妖狐にランクあるみたいなアレです。それの偉い方に主人公が属しているような話だったはずなんですが、未完で内容がはっきりしない。
印象的なシーンはゆっくりとした獣化で主人公が日に日に(ここがポントだと思う)狼に近付いて行く中、従兄弟の男の子と体を極力隠して真相解明のために外出する(だったはず)。その時に足の形を隠すブーツを履いているんだけれど、獣関節なのでブーツがギュッギュッと痛そうな感じで足に当たっているシーンがあります。
この足がねえ…頭に焼き付いて離れないんですよね…ゆっくりした歩きなのに進めなくなる彼女に、「そんな足だから痛いよな…」みたいなこというの。男の子が。
こういう今まで身につけていたものが身体的な変化で受け付けられなくなる、的な表現はたまらないと思うんですよ。特に女子。ドレスが着られないとかそもそも服が身につけられないとか、そういうシチュエーションには悲しみからくる興奮しかないのでグッネス。

 

ということで2作品紹介でした。
本当この作家の方に今もう一度人狼ものを描いていただきたいと思う次第です。