変身譚録

人が何かに変身する作品について話してみる

獣化アクションの始祖『獣王記』

どうも、今回は『獣王記』です。私はPCエンジン版のみのプレイなので、今回はPS3で出たリバイバル版の話は控えめだと思います。

そも私がPCエンジンを持っていた理由というのが、叔父と父がテレビゲームとして着手したものがPCエンジンだったからです。幼稚園児には新しい刺激に満ち満ちたオモチャは魅力的で、当時友人と遊んでいたファミコンよりずっと綺麗な画面に、それはそれは魅了されたものです。
そんな最中、叔父が実家を出ることになった折にPCエンジンの本体とソフトウェアを譲り受けました。どういう顛末だったかまでは覚えていないのですが、現在それは私の家にあります。多分…祖母が家を移ることになった折、取りに来なかったのでしょう。それまでは祖母の家にあったので、祖母の家に行くといつもと違うゲームができる!と喜んでいたものでした。
その譲り受けたHuカードのうちの一つが『獣王記』でした。この頃からアクションは苦手の方向が見えていた私がハガーという1面のボスに遭遇するのはそれから10年以上後のことになります。
でもやはり、主人公がパワーアップの果てに獣化するのはなかなかクるものがありました。

 

ということでバーチャルコンソール向けのソフトウェアサイトをドン。

獣王記 | Wii(R) バーチャルコンソール メガドライブ 公式サイト

見ての通り、それほどグラフィックは綺麗ではないし、基本的に横スクロールアクションとしては操作がややもったりしている感じです。連射キーもそれほど遠らない。
ステージ中に白い双頭の狼(ラスケトウルフのアルビノらしいです)が現れ、倒すとパワーアップアイテムのスピリットボールを出します。これを手にするとマッチョ→ゴリマッチョ→めっちゃマッチョ→獣人という形で変身します。
今サイトみてると一応ギリシャ神話ベースなんですかね…?
獣人に変身するときは主人公の顔が表示され、その周りにエフェクトの炎が出てきて該当獣人の鳴き声が再生されます。そして獣化した主人公はそのままボスエリアへ突入です。
獣化してない状態でステージのゴールまでいくと、そのままループしてスタート地点に戻されます。なので獣人状態が必須ゲーという意味では結構なにか業を感じざるを得ない。
さらにステージごとに変身できる獣人の種類が固定で、ステージ1がウェアウルフ、2がウェアドラゴン、3がウェアベア、4がウェアタイガー、5がゴールデンウェアウルフと決まっています。
なお私はクリアしていないです。ウェアベアに変身するので精一杯だったわけです…

 

全体的に獣化がシステムとして組み込まれていて、例えば『BLOODY ROAR』みたいに非獣化縛りクリアとかは出来ないです。業、といったのはこういうところ。プレイヤーが獣化に嫌悪感を示したとしても絶対に獣化しなければいけない。このゲームをやろうという時点でそんなことは思わないとしても、必ず獣化しなければいけないゲームってのはなかなかソソりますよね。

そんな感じで『獣王記』でした。ストーリーとかも希薄ですが獣化することだけを楽しみたい人には向いているかもな、と思います。